「この先生が、前に話した主治医の先生! イケメンでしょー」
「え、えぇと……」
嫌な予感が当たってしまった。美琴は心の中で頭を抱える。この場合、どう反応するべきなのだろうか。
正解がわからないまま、視線を遥臣に向ける。こうして近くで彼の顔をみるのは約7年ぶりだ。
はっきりとした二重の形のいい目や、筋が通った鼻などのパーツが神の采配で完璧に配置されている。少し甘めの顔つきは弱弱しさはなく、かえって品の良さを醸し出している。
少しだけブラウンがかった黒髪は昔の記憶のままだ。
相変わらずの顔の良さに加え、31歳という年齢に見合った男の余裕まで搭載されているような。
陽菜の言う通り、イケメンで間違いない。それも規格外の……。
そしてその規格外のイケメンは美琴を見て顔を綻ばせた。
「ひさしぶり、美琴さん」
「……はい」
観念した美琴がか細い声で返事をすると、陽菜は零れ落ちんばかりに目を見開く。
「え、どういうこと? ふたりは知り合いなの⁉」
「陽菜ちゃん、あんまり興奮すると負担がかかるよ」
遥臣は苦笑して、落ちついた様子で話し出した。
「え、えぇと……」
嫌な予感が当たってしまった。美琴は心の中で頭を抱える。この場合、どう反応するべきなのだろうか。
正解がわからないまま、視線を遥臣に向ける。こうして近くで彼の顔をみるのは約7年ぶりだ。
はっきりとした二重の形のいい目や、筋が通った鼻などのパーツが神の采配で完璧に配置されている。少し甘めの顔つきは弱弱しさはなく、かえって品の良さを醸し出している。
少しだけブラウンがかった黒髪は昔の記憶のままだ。
相変わらずの顔の良さに加え、31歳という年齢に見合った男の余裕まで搭載されているような。
陽菜の言う通り、イケメンで間違いない。それも規格外の……。
そしてその規格外のイケメンは美琴を見て顔を綻ばせた。
「ひさしぶり、美琴さん」
「……はい」
観念した美琴がか細い声で返事をすると、陽菜は零れ落ちんばかりに目を見開く。
「え、どういうこと? ふたりは知り合いなの⁉」
「陽菜ちゃん、あんまり興奮すると負担がかかるよ」
遥臣は苦笑して、落ちついた様子で話し出した。



