嫌われているはずが、まさかの溺愛で脳外科医の尽くされ妻になりまして

 何度も角度を変え、繰り返されるキスに翻弄され、力みがあっという間に抜けていく。
 吐息とともに開いた唇を割って、遥臣の舌が美琴の深い所を探ろうとしてきた。美琴は受け止めるだけで精いっぱいだ。

「んぁ……っ」

「は、美琴……」

 広い寝室にふたりの息遣いと、キスを交わす水音が溶けていく。

「……ずっと我慢してた。好きな女性と一緒に暮らしていて手を出せないのは辛かった」

 チュッ、という音を残し顔を離した遥臣は、濡れた美琴の唇を親指で拭う。

 ハグや軽いキスはしていたのに、という指摘はできない。そういう意味ではないとわかっていたから。

 この人に女として求められている。そう思うと、喜びが緊張を超えていく。

「遥臣さん……」

 大好きという思いを込めて両手を伸ばすと、彼は強く抱きしめてくれた。

「俺だけの美琴……一生離さないから」

 執着を孕む言葉がキスの合間に媚薬のように何度も流し込まれ、酔わされる。

 遥臣は美琴を気遣い、ゆっくり丁寧に体を開いていった。

「はぁっ……はぁ……」

 すでにお互いなにも纏ってはいない。何度も高みに上らされて、美琴は露わになった胸を上下させた。

「君を貰うよ」