いくらやめるように言われても振込を続けているお金は、ほとんど手をつけずに美琴のために貯金してあるというから驚きだ。
「あなたの気持ちは嬉しかったわ。きっと、自分だけ東京に残ったのを気にしていたのよね」
「でも、僕らも大変な時期に美琴をひとり置いていったから、寂しい思いをさせてしまったんじゃないかとずっと考えていた」
「お母さん、お父さん」
その通りだった。美琴は自分だけ東京に残り大学を卒業できた負い目を感じ、仕送りすることで少しでも恩を返したかった。一方心のどこかでは、自分だけ家族から切り離された感覚もあった。
「正直言うと、寂しかった……でも、もう大丈夫です」
今までは苦労している家族の生活を見たくなくてここにはあまり来なかったし、来てもすぐ東京に戻っていた。でも今日帰ってきて実感した。今、家族はみじめな気持ちなんてこれっぽっちも感じてない。ここで生き生きと暮らしている。
離れていても自分はこの家族の一員だと実感できる。ずっと残っていた小さなわだかまりが今、スッと消えていく。
「大変なときは、いつでも戻ってきていいんだからね。私たちがいるここが美琴の帰る場所なんだから」
「あなたの気持ちは嬉しかったわ。きっと、自分だけ東京に残ったのを気にしていたのよね」
「でも、僕らも大変な時期に美琴をひとり置いていったから、寂しい思いをさせてしまったんじゃないかとずっと考えていた」
「お母さん、お父さん」
その通りだった。美琴は自分だけ東京に残り大学を卒業できた負い目を感じ、仕送りすることで少しでも恩を返したかった。一方心のどこかでは、自分だけ家族から切り離された感覚もあった。
「正直言うと、寂しかった……でも、もう大丈夫です」
今までは苦労している家族の生活を見たくなくてここにはあまり来なかったし、来てもすぐ東京に戻っていた。でも今日帰ってきて実感した。今、家族はみじめな気持ちなんてこれっぽっちも感じてない。ここで生き生きと暮らしている。
離れていても自分はこの家族の一員だと実感できる。ずっと残っていた小さなわだかまりが今、スッと消えていく。
「大変なときは、いつでも戻ってきていいんだからね。私たちがいるここが美琴の帰る場所なんだから」



