「でも、もうきっと大丈夫よ。警察に行くにしろ、あの男の家に交渉するにしろ証拠はあるから」
目撃者もいるし、駐車場には高精度の防犯カメラが設置してあるから智明の所業は明らかになるという。
「それにしても、せっかく遥臣が夫婦のフリまでしたのに諦めなかったなんて、しつこい男よね」
理恵子の言葉にドキリとする。どうやら彼女は事情を遥臣から聞いているようだ。
「……婚姻届を出していないって智明さんに指摘されました」
試すようで申し訳ないと思いながらも、意図的に言葉を返す。
「そんなことまで調べてたなんて。でも、ストーカー対策に籍まで入れちゃうわけにもいかないものね」
はぁ、と大きく溜息をつく理恵子の様子に確信する。
(やっぱり、遥臣さんは婚姻届を出していなかったんだ……)
遥臣が自分に契約結婚を申し込んできたのは彼の都合ではなかった。
きっと、あのパーティーの場に智明がいたのを不審に思った遥臣が、美琴のために緊急避難で動いてくれたのだ。
盗聴器の件も事実だろう。その上で遥臣は美琴を怖がらせないよう黙っていてくれた。
目撃者もいるし、駐車場には高精度の防犯カメラが設置してあるから智明の所業は明らかになるという。
「それにしても、せっかく遥臣が夫婦のフリまでしたのに諦めなかったなんて、しつこい男よね」
理恵子の言葉にドキリとする。どうやら彼女は事情を遥臣から聞いているようだ。
「……婚姻届を出していないって智明さんに指摘されました」
試すようで申し訳ないと思いながらも、意図的に言葉を返す。
「そんなことまで調べてたなんて。でも、ストーカー対策に籍まで入れちゃうわけにもいかないものね」
はぁ、と大きく溜息をつく理恵子の様子に確信する。
(やっぱり、遥臣さんは婚姻届を出していなかったんだ……)
遥臣が自分に契約結婚を申し込んできたのは彼の都合ではなかった。
きっと、あのパーティーの場に智明がいたのを不審に思った遥臣が、美琴のために緊急避難で動いてくれたのだ。
盗聴器の件も事実だろう。その上で遥臣は美琴を怖がらせないよう黙っていてくれた。



