「由希くん、俺こそ、ごめん。あの時、ちゃんと理由を話さずに勝手に苗を抜いたから……手紙にも書いたけど由希くんが枯れたきゅうりを見て悲しむのを見たくなかった。あれから由希くんに嫌われたって思ってて……話しかけたかった、でもずっと話しかけられなかった」
俺の声も震えていた。こんな風に本音をぶつけ合える時が来るなんて――あの日のすれ違いから、ずっと心に溜まっていたものが、ようやくほどけていく気がした。
「僕の方が嫌われているんだと思ってた……」
由希くんは目を丸くして、じっと俺を見つめる。その瞳が陽の光と重なり、キラキラ光っていて、俺の心臓がまた一段と激しくなる。
しばらく目が離せなかった。だけど我に返り、周囲を見渡す。幸い、アパートの前には誰もいない。休日の昼間だからか、近所の子供たちの声が遠くで聞こえるくらいで、静かだ。でも、由希くんが泣いている姿を誰かに見られたら、由希くんが変な噂に巻き込まれるかもしれない。それに、この場でこんな話を続けるのは、由希くんにとっても落ち着かないだろう。
「とりあえず、俺の部屋に来る? 落ち着いて話そう」
由希くんはこくりと頷いた。
俺の声も震えていた。こんな風に本音をぶつけ合える時が来るなんて――あの日のすれ違いから、ずっと心に溜まっていたものが、ようやくほどけていく気がした。
「僕の方が嫌われているんだと思ってた……」
由希くんは目を丸くして、じっと俺を見つめる。その瞳が陽の光と重なり、キラキラ光っていて、俺の心臓がまた一段と激しくなる。
しばらく目が離せなかった。だけど我に返り、周囲を見渡す。幸い、アパートの前には誰もいない。休日の昼間だからか、近所の子供たちの声が遠くで聞こえるくらいで、静かだ。でも、由希くんが泣いている姿を誰かに見られたら、由希くんが変な噂に巻き込まれるかもしれない。それに、この場でこんな話を続けるのは、由希くんにとっても落ち着かないだろう。
「とりあえず、俺の部屋に来る? 落ち着いて話そう」
由希くんはこくりと頷いた。



