――今日の由希くんも、小さくてふわふわしていて、本当に可愛かったな。
ぼんやりと居間で、休日に観ようと思っていたホラーの映画をテレビで流した。だけど映画には一切集中できない。さっきの余韻が消えなくて、由希くんと一緒に土の作業をした時のことばかり考えてしまう。もう少し作業中に話しかければ良かったなとか、作業後の去り際が、あっさりしすぎて不自然過ぎたかなとか……。
本当は由希くんと上手に交流をしたいけれど、由希くんと目が合うだけで心臓が苦しくなって、息をするのが難しくなる。
これは、由希くんに対してだけに起こる現象だ。ただの緊張ではなくて、もしかして、アレルギーや病気なのか――?
テレビをぼんやり眺めながら、由希くんのことを考えていた時。窓の外で一瞬、由希くんの残像が見えた気がした。視線の端で、左から右にスーっと。由希くんの幻想が見えるほどに考えてしまっていたのか? いや、本物の由希くんかも知れない。画面の中にいるゾンビなんかよりも、由希くんの方が気になりすぎた。
ぼんやりと居間で、休日に観ようと思っていたホラーの映画をテレビで流した。だけど映画には一切集中できない。さっきの余韻が消えなくて、由希くんと一緒に土の作業をした時のことばかり考えてしまう。もう少し作業中に話しかければ良かったなとか、作業後の去り際が、あっさりしすぎて不自然過ぎたかなとか……。
本当は由希くんと上手に交流をしたいけれど、由希くんと目が合うだけで心臓が苦しくなって、息をするのが難しくなる。
これは、由希くんに対してだけに起こる現象だ。ただの緊張ではなくて、もしかして、アレルギーや病気なのか――?
テレビをぼんやり眺めながら、由希くんのことを考えていた時。窓の外で一瞬、由希くんの残像が見えた気がした。視線の端で、左から右にスーっと。由希くんの幻想が見えるほどに考えてしまっていたのか? いや、本物の由希くんかも知れない。画面の中にいるゾンビなんかよりも、由希くんの方が気になりすぎた。



