不良先輩とさぼり魔の少女。

萌乃には先に帰ってもらって、1人屋上に残る。

誰もいない時間も案外いい。

「ふぅ、まさかね…?」

先輩が遊びでつるんでるに違いない。

あと、なんで私?

たくさんの疑問が生まれてくる。

「あ、やっぱりいた。」

「なんで、帰ってきたんですか。」

「え、なんか、授業楽しくないし。」

「そうですか。」

「美零ちゃんさぁ、なんで私?って思ってるよね。」

「まあ、はい。」

「みんな、俺のこと、女遊びしてる奴とか、不良だとか、言ってるけどさ、それって単なる噂なんだよ。」

「????」

え、うん、どゆこと。国語能力無さすぎて無理。

「あはは、美零ちゃん、????ってなってる。」

「だから、俺は実際そんなことはしてないってこと。」

「…」

「みんなが、勝手に作った噂。けど、みんな噂を信じるから誰も寄ってこない。」

先輩の噂は本当に噂らしく、マジでなんもしてないらしい。

「けどさ、美零ちゃんはさ、怖がらずに話してくれた。」

「まぁ、いざとなったら殴ればいいので。」

一応、これでも空手は黒帯だ。

「まぁ、殴るか殴らないかは置いといて、俺にとってそれはすごく嬉しかった。」

たぶん、先輩には一条先輩以外喋ってくれる人がいなかったにだろう。

「しかも、ふつーに接してくれる。先輩として。」

「…」

「だから、好きになった。美零ちゃんはそんだけって思うかもだけど…」

一瞬思ってしまった。そんだけ?って。けど、先輩にとっては違う。それだけのことではない。

風が吹いた。先輩を見ると優しい目をして遠くを見てる。

そして、それを綺麗と思ってしまう自分がいた。

「まぁ、好きになってもらえるように頑張るよ。」

「頑張って…ください…」

「ところで、好きになる確率いまなんパー?」

口で言うのは恥ずかしかったので手を動かして、10を作る。

「そっかぁ、10ぱー、か。」

「手で言うなんてかわいいね」

やばい、それは卑怯。顔が熱くなっていくのを感じてとっさに後ろを向く。

「あー照れた。こっち向いてよ」

「嫌です、絶対に向きません。」

「んもぉ〜仕方ないなぁ」

?と思って振り返りうとすると、先輩が私に抱きついていた。

?????????

体の全機能が?になる。

「えっ、先輩?」

「本当はこーゆことしたくないんだけどなぁ。」

て、つぶやいて、私の首にキスをする。

「ヒャッ」

「照れた顔を見せるか、こっちからどっちがいい?」

こんなの決まってる。

「照れた顔をみせ…ます…」

「だよね。」

ニコッと笑って屋上を出ていった。

どうせ、これも絶対はめようとしてた…

心臓がうるさい…

大嫌いだった声が少し愛しくて感じてしまう。

教室に戻っとけばよかった…