最期の晩餐

「ねぇ、どう思う⁉」

「腹立つなぁ、その元カノ‼ 男に抱きつかないと泣けない癖なの⁉ 泣きながら男に抱き着いてないと相談出来ない習性なの⁉ 鬱陶しいわぁ。そんなんだから、悩みを聞いてくれる友だちが周りにひとりもいなくて、男に泣きつく羽目になるのよ。あぁ、嫌な女‼ イライラするー‼」

 楠木さんが枕を手に取り、「ムカつくわー‼」と言いながらぶん殴り出した。

 あぁ、やっぱり楠木さんは私の友だちだ。私は、隼人の情状酌量の部分を探って欲しいわけではなく、一緒に怒って欲しかったんだ。

「ななみんの彼氏も彼氏だよ。何を、元カノの髪撫でてんだよ。それで『何でもない』って何なんだよ。下心がなきゃしないわ、そんなこと‼」

 楠木さんが「クソが‼」とブチキレながら、布団の中で足をジタバタさせた。

「やっぱそうだよね⁉ そう思うよね⁉ 許せないのは当たり前だよね⁉」

 楠木さんに怒涛の念押し確認をすると、

「そりゃ、そうだよ‼ で、どうするの? 浮気とかって、謝られたとしてもモヤモヤが残るじゃん。ななみんは、このまま付き合い続ける気なの? 別れたいの?」

 楠木さんからも、隼人との今後のお付き合いについて確認された。