「大変らしいわよね、学校の先生って。だから今、教師目指す人が少なくなってきてるって、ニュースで見たわ。そういえば」
森山さんが、美知さんの話に頷いた。
「許してやれよ。俺らには分からない悩みがあるんだろうよ」
林田さんまでもが隼人の味方をしだす。
「…………」
許せない私が悪者みたいな構図に、唇を尖らせながらチキンを咀嚼し続けた。
「……隼人と元カノって、何で別れたんですか?」
どうしても引っ掛かる。昨日、隼人は元カノの頭を撫でていた。少なくとも、隼人には元カノへの気持ちが残っている。だから私は、腹が立って、悲しくて、苦しいんだ。
「隼人の元カノ、二個下なのよ。大学時代に付き合って、隼人が社会人になったら時間が合わなくなって、すれ違いが多くなって別れたって聞いたけど」
美知さんの説明に『あぁ、だからか』と腑に落ちた。ふたりは嫌い合って別れたわけじゃない。すれ違いが原因なら、それが解消されたら元に戻れる関係なんだ。
「隼人、お母さんを亡くしたばかりで精神的に辛い時期なんだから、悩み事を増やさないであげてよ。分かってあげて」
美知さんに「ね?」と同意を求められたが、
「……ご馳走様でした」
応える気にならなくて、一気に賄いを食べ切ると、食器を下げに席を立った。
分かってあげることは出来た。だからもう、許す許さないの問題じゃない気がした。自分が隼人と元カノの邪魔者に思えた。私がいなくなれば、彼らは簡単によりを戻すのだろう。
森山さんが、美知さんの話に頷いた。
「許してやれよ。俺らには分からない悩みがあるんだろうよ」
林田さんまでもが隼人の味方をしだす。
「…………」
許せない私が悪者みたいな構図に、唇を尖らせながらチキンを咀嚼し続けた。
「……隼人と元カノって、何で別れたんですか?」
どうしても引っ掛かる。昨日、隼人は元カノの頭を撫でていた。少なくとも、隼人には元カノへの気持ちが残っている。だから私は、腹が立って、悲しくて、苦しいんだ。
「隼人の元カノ、二個下なのよ。大学時代に付き合って、隼人が社会人になったら時間が合わなくなって、すれ違いが多くなって別れたって聞いたけど」
美知さんの説明に『あぁ、だからか』と腑に落ちた。ふたりは嫌い合って別れたわけじゃない。すれ違いが原因なら、それが解消されたら元に戻れる関係なんだ。
「隼人、お母さんを亡くしたばかりで精神的に辛い時期なんだから、悩み事を増やさないであげてよ。分かってあげて」
美知さんに「ね?」と同意を求められたが、
「……ご馳走様でした」
応える気にならなくて、一気に賄いを食べ切ると、食器を下げに席を立った。
分かってあげることは出来た。だからもう、許す許さないの問題じゃない気がした。自分が隼人と元カノの邪魔者に思えた。私がいなくなれば、彼らは簡単によりを戻すのだろう。



