翌日、林田さんと力を合わせて絢爛豪華なパフェを作成して隼人の家族が揃うのを待つ。
フロントには『隼人たちが来たら、病室へは通さずにそこで待機させて』と朝にお願いしおいた。そのフロントから、隼人たちの到着の連絡が入り、隼人たちの元に急ぐ。
「はい、支度して」
昨日思い付いたことに使うものが入った紙袋を隼人と隼人のお父さんに手渡すと、
「ヤダヤダヤダヤダー‼」
「断る」
ふたりとも拒否した。
「隼人のお母さんの為ですよ‼」
それでも紙袋を押し付けると、
「母さんの為……」
隼人がしぶしぶ受け取り、
「母さんの為、母さんの為」
隼人のお父さんは、自分を納得させるように繰り返し呟いた。
パフェをトレーに乗せ、支度をし終わった隼人と隼人のお父さんと共に、いざ隼人のお母さんの病室へ。ドアを開けた瞬間。
「あははははははー‼ 何、その恰好。ダッサ‼ 酷ーい‼」
隼人のお母さんが、隼人と隼人のお父さんの姿を見るなり、お腹を抱えて大笑いした。
「実は、パフェの写真が残ってなくて同じものを作るのが難しくて……。なので、あの頃のふたりを再現してみましたー‼」
昨日、隼人のアルバムからこっそり拝借していた、ダサい恰好をした隼人と隼人のお父さんの写真をポケットから取り出し、「なかなかの一致度でしょ?」と、隼人のお母さんに翳す。



