最期の晩餐

「ナイナイナイナイ‼ だって俺、『何で「アイツはやめとけ」って止めてくれなかったの⁉』って滅茶苦茶美知に罵られたもん‼ ちゃんと言ったのに。『侑汰は面白い奴だけど、女に超だらしない』って何回も言ったのに、『そんなことない‼』って聞く耳持たずに痛い目に遭った後、俺がどれだけ当られたたか……」

 弁解の為にどんどん美知さんの過去をバラしだす隼人に、

「それ以上喋ったらぶん殴るからね」

 美知さん激怒。美知さんに拳を振り上げられ、

「ごめんごめん‼ だって、こんな話になると思わなかったからー」

 両手を擦り合わせて謝る隼人。

「何て声を掛けたら良いか分からないけど、ドンマイ」

 隼人の肩にまで手を置きだした隼人のお父さんに、

「しつこいよ。何度やっても面白くないよ、それ。しかも俺はいいけど、女子の肩に気安く手を置くんじゃないよ、変態だよ。」

 隼人が遂に、笑いのセンスのなさを通達。

「あははははははは」

 一連の流れに、隼人の母さんが笑い出した。

「私、やっぱり転院して良かった。来た途端にもう楽しい」

 お腹を抱えてケラケラ笑う隼人のお母さんの姿は、美知さんの怒気を消し去ってくれたのか、美知さんもしょっぱい顔をしながら笑うから、隼人も隼人のお父さんも私も釣られて笑顔になった。