最期の晩餐

「あ、奈々未‼ 美知も‼」

 病室のドアを開けえると、私たちと目が合った隼人が「この度は母がお世話になります。宜しくお願いします」と頭を下げると、

「奈々未ちゃーん‼ ……と、美知さん?」

 ベッドに腰を掛けていた隼人のお母さんが、私に手を振り「もう一人の方も隼人の知り合いなの?」と隼人を見上げた。

「あぁ。言ってなかったっけ? 美知は高校の同級生で、奈々未の大学の先輩だよ」

 隼人のお母さんに頷きながら答えると、「久しぶりー」と美知さんに笑顔を向ける隼人に、

「……仲が良いのね。……怪しい」

 隼人のお母さんがはっきりと『怪しい』と言葉にして、隼人と美知さんの仲を疑った。

「何て声を掛けたら良いか分からないけど、ドンマイ」

 隼人のお父さんにニヤニヤしながら、ポンと肩に手を置かれたことにより、午前中のモヤモヤが再燃。

「何て声を掛けたら良いのか分からないなら、声掛けなきゃいいじゃないですか‼」

 隼人のお父さんの手を振り払いながら「やはり、コイツら」と、隼人と美知さんに、怒りの籠った疑念の目を向ける。

「またかよ。ここでもかよ」

 額に手を当て、下を向く美知さん。