「この管理栄養士に出来て、私に出来ないはずがない。故に、私が監修したも同然」
無理矢理な理論で胸を張ってみたが、
「イヤ、違う」
隼人母子に速攻で否定された。盛り上がる三人の談笑に、隼人のお父さんは入ってこようとしない。機嫌が悪いのだろうか? 「一緒にお話しましょうよ」と隼人のお父さんも輪の中に入れるべきなのかもしれないが、そっとしておいて欲しいのかもしれないし、下手なことをして場の空気が悪くなるのも居たたまれないので、ここは安全策ということで、様子見という名の放置をさせて頂く。大人気のない、大人の判断だ。
「あの、私に話があるって聞いたんですけど……」
お喋りをそこそこに、本題を切り出すと、隼人のお父さんが鋭い目で私の方を見た。何か、睨まれている気がする。安全策が、全然安全じゃなかったらしい。
「私、奈々未ちゃんが働いてるホスピスに転院したいの。病床の空き、ある?」
「だから、ホスピスじゃ病気は治らないんだよ‼」
話し出した隼人のお母さんの声を、隼人のお父さんが大声で打ち消した。
「父さん‼ 母さんの話の腰を折らないで。奈々未だって、わざわざ俺に合わせて休みを取って母さんの話を聞きに来てくれたんだ。奈々未にも失礼だよ」
「…………」
隼人に諭され、隼人のお父さんは口を噤んでそっぽを向いた。
無理矢理な理論で胸を張ってみたが、
「イヤ、違う」
隼人母子に速攻で否定された。盛り上がる三人の談笑に、隼人のお父さんは入ってこようとしない。機嫌が悪いのだろうか? 「一緒にお話しましょうよ」と隼人のお父さんも輪の中に入れるべきなのかもしれないが、そっとしておいて欲しいのかもしれないし、下手なことをして場の空気が悪くなるのも居たたまれないので、ここは安全策ということで、様子見という名の放置をさせて頂く。大人気のない、大人の判断だ。
「あの、私に話があるって聞いたんですけど……」
お喋りをそこそこに、本題を切り出すと、隼人のお父さんが鋭い目で私の方を見た。何か、睨まれている気がする。安全策が、全然安全じゃなかったらしい。
「私、奈々未ちゃんが働いてるホスピスに転院したいの。病床の空き、ある?」
「だから、ホスピスじゃ病気は治らないんだよ‼」
話し出した隼人のお母さんの声を、隼人のお父さんが大声で打ち消した。
「父さん‼ 母さんの話の腰を折らないで。奈々未だって、わざわざ俺に合わせて休みを取って母さんの話を聞きに来てくれたんだ。奈々未にも失礼だよ」
「…………」
隼人に諭され、隼人のお父さんは口を噤んでそっぽを向いた。



