「ここが私たちのデスクがある、栄養管理室でーす」
転職初日、美知さんにホスピス内を案内してもらう。
「アレ? 他の管理栄養士さんはどこに?」
美知さんによって開けられた栄養管理室のドアの向こうを覗くと、誰もいなかった。
「【信じられないほどに人手不足】って言ったじゃーん。管理栄養士は、私と奈々未の二人体制でーす」
美知さんが、二人の【二】なのかVサインなのか分からないが、人差し指と中指を立てて私に笑いかけた。
「イヤイヤイヤイヤ、言ってたけども‼」
驚愕のあまり、目を見開く。そして、「そりゃ、少々強引にでも私を連れてきたくもなるわな」と変に納得した。
「で、調理場がここね」
次に案内された調理場には、
「どうも、料理長の林田です」
仁王立ちで何となく頑固そうな五十台後半の男性と、
「こんにちはー。調理助手の森山です。よろしくお願いします」
優しそうでとても感じの良い四十台半ばの女性がいた。
「……美知さん、まさかとは思いますが……」
調理場を隅々まで見渡しても、いるのは林田さんと森山さんの二人だけだった。
転職初日、美知さんにホスピス内を案内してもらう。
「アレ? 他の管理栄養士さんはどこに?」
美知さんによって開けられた栄養管理室のドアの向こうを覗くと、誰もいなかった。
「【信じられないほどに人手不足】って言ったじゃーん。管理栄養士は、私と奈々未の二人体制でーす」
美知さんが、二人の【二】なのかVサインなのか分からないが、人差し指と中指を立てて私に笑いかけた。
「イヤイヤイヤイヤ、言ってたけども‼」
驚愕のあまり、目を見開く。そして、「そりゃ、少々強引にでも私を連れてきたくもなるわな」と変に納得した。
「で、調理場がここね」
次に案内された調理場には、
「どうも、料理長の林田です」
仁王立ちで何となく頑固そうな五十台後半の男性と、
「こんにちはー。調理助手の森山です。よろしくお願いします」
優しそうでとても感じの良い四十台半ばの女性がいた。
「……美知さん、まさかとは思いますが……」
調理場を隅々まで見渡しても、いるのは林田さんと森山さんの二人だけだった。



