最期の晩餐

 そして迎えたオーダー食当日。

 患者さんの昼食を作り終わり、夕食のオーダー食の仕込み前に、自分たちの昼食を済ますべく、四人で厨房の隣の小部屋に集まる。

 ここは有り難いことに、林田さんが賄いを作ってくれるので、持参する必要がない。ちなみに今日は、野菜の切れ端で作ったかき揚げ丼だった。

「うーまー」

 疲れた身体に染み渡る、林田さんの料理。林田さんは、美知さんが言っていたように腕は超一流だ。患者さんにも評判が良い。ただ、自己中というか我が強いというか、他人の意見に耳を貸してくれない。私がクックチルの【ク】の字でも発しようものなら、米粒よりも大きい唾が飛んできそうなほどの舌打ちをかまされる。でも、こんな生活を続けるのはしんどい。

クックチルがダメなら増員して欲しいけど、林田さんが堅物すぎて難しい。森山さんが残ってくれたことが奇跡レベル。森山さんは本当に有り難い存在。私は森山さんのことを天使だと思っている。こんな激務の中で、いつもニコニコ笑ってくれている森山さんのおかげで、ピリつく気持ちが少し和むのだ。ここに森山さんがいなかったら……ゾッとするわ。ブルっと背筋を震わせながらもかき揚げ丼を喫食すると、