「…う、そ…」 美枝はゆっくりと、車椅子に座る千春に目を向ける。 「…本当だよ」 届かなかった千春の言葉が 今やっと、美枝に届く 「……あたしたちは親が離婚して、今まで別々に暮らしてたの。 …あたしたちが兄妹だってことは誰にも言わないつもりだった」 「…どうして?」 今西先輩の声が静まり返った屋上へ響く。