(!!)
振り向いたら、
私が片思いをしているクラスメイトが立っていた。肩で息をしている。
短く刈った清潔感のある黒髪。全開の富士額。浅黒い肌。高い鼻と細いアゴ。一重のつり目と長いまつ毛・紅色の形の綺麗な唇、唇の右端にある大きな黒いホクロが魅力的な美男子で、上背がありそこそこ体格も良い。黒い学ランが似合いすぎる。何より声が良い。少年と青年の合間の低さでやたらに甘い。
「あの、火傷、早く治ると良いな」
(人面瘡は、火傷ってことになってる)
決して口数の少なくない彼が、口ごもるように話す。何度も何度も考えて書き直したセリフのようだった。
「きみがいないと、クラスも寂しくてさ」
(え)
私は、おずおずと顔を上げる。彼は、ほんのり赤く染まった頬を、右手の人差し指の先でぽりぽりかいていた。
「あ、あの、さ」
何かまた言葉を選んでいるらしい彼に、私は小さくうなずく。どうしよう。心臓壊れる。割れる。粉々になりそう。
「ほかのやつはちょっとわかんないけど、俺は、その、火傷、とか気にしない」
(え)
「きみが休んでる分のノート取ってあるんだけど、要る?」
(え!!)
振り向いたら、
私が片思いをしているクラスメイトが立っていた。肩で息をしている。
短く刈った清潔感のある黒髪。全開の富士額。浅黒い肌。高い鼻と細いアゴ。一重のつり目と長いまつ毛・紅色の形の綺麗な唇、唇の右端にある大きな黒いホクロが魅力的な美男子で、上背がありそこそこ体格も良い。黒い学ランが似合いすぎる。何より声が良い。少年と青年の合間の低さでやたらに甘い。
「あの、火傷、早く治ると良いな」
(人面瘡は、火傷ってことになってる)
決して口数の少なくない彼が、口ごもるように話す。何度も何度も考えて書き直したセリフのようだった。
「きみがいないと、クラスも寂しくてさ」
(え)
私は、おずおずと顔を上げる。彼は、ほんのり赤く染まった頬を、右手の人差し指の先でぽりぽりかいていた。
「あ、あの、さ」
何かまた言葉を選んでいるらしい彼に、私は小さくうなずく。どうしよう。心臓壊れる。割れる。粉々になりそう。
「ほかのやつはちょっとわかんないけど、俺は、その、火傷、とか気にしない」
(え)
「きみが休んでる分のノート取ってあるんだけど、要る?」
(え!!)



