私のクラスに今日転校生が来る。どんな人かなと思っていたら「おはようございます」と大きな声が聞こえてきた。
私は絵を描いていた手をとめ前を向いた。
転校生は先生と一緒に教室に入ってきた。
先生が彼に自己紹介をしましょうといい転校してきた男の子は元気よく、はきはきと自己紹介をしはじめた。
「僕は吉田聡と言います。これからよろしくお願いします」と透き通った声が教室に響いた。
すると先生が「じゃあ吉田は一番後ろの空いている席に座ろうか。」その時私は「え?」って口から漏れてしまった。
その時彼が私に近づいて「おはよう」と声をかけてくれた。
その瞬間に私はなぜか懐かしい感覚を覚えた。
なぜだろうか、彼は少し驚いている私に「君の名前はなんていうの?」少し戸惑ったが答えた。
「私は水木さき。」
「これからよろしく水木さん。」
「こちらこそ」簡単な挨拶をかわし、私は描いている途中の絵にまた視線をおろした。
「ねぇ水木さんは何を何を描いているの?」
「この絵は私が好きなキャラクターを描いているの?」
「上手だね。」
「ありがとう。」私は褒められることが少なかったので、心の中ではとても喜んだけど、私は「ありがとう」とそっけなく返してしまったことを少し後悔してしまった。