7年経っても、新しいことばかり。
同じような撮影に見えて毎年ちょっとずつ変化をしているし、
安定感を持ちながら飽きさせない。
ーーーそれがとても難しい。
私にできることは表情とかポーズの見せ方の部分だから、
雑誌はくまなく読んでいるつもりだし、同じ事務所の先輩が撮影一緒の時には、
じっくり見させてもらっている。
でも、なんだか、最近すっきりしない。
この表現でいいのかなと迷うことが多いけど、
それを言葉にしようとするとうまくできなくて
相談もなんだかできていない。
もちろん雅さんにはこのことを含めて全部話しているけれど。
「3カット目のこの手の位置はばっちりだった、袖のレースもちゃんと活きてる。
5カット目の笑顔、最近の色香の顔だな。」
雅さんの分析がすっと入ってくる。
今の私にとって、雅さんの言葉はほとんど“答え”みたいなものだ。
合っていたんだな、こう見えるんだな、と、自然にうなずける。
「最後のカットのここ、色香どうだった?」
「え、…っと。」
舞くんが私の口の横についたドーナツを指で拭った、あのシーン。
台本にはなかった、予定外のカット。
たぶん、いちばん素の私。
「なんか、生き生きしてる。」
そう答えると、雅さんも小さく笑った。
「わかる。雑誌には使われないけど、今日の光る一枚はこれかな」
——オッケー、という雅さんの声で、モニターチェックは終わった。
「色香ー、なんか買ってく?」
ショーケースの前でお菓子をのぞき込んでいた舞くんの
大声が飛んできた。
「あ、うん、行く」
最後の一枚が、光る1枚…か。
私は舞くんのところに小走りで向かった。
同じような撮影に見えて毎年ちょっとずつ変化をしているし、
安定感を持ちながら飽きさせない。
ーーーそれがとても難しい。
私にできることは表情とかポーズの見せ方の部分だから、
雑誌はくまなく読んでいるつもりだし、同じ事務所の先輩が撮影一緒の時には、
じっくり見させてもらっている。
でも、なんだか、最近すっきりしない。
この表現でいいのかなと迷うことが多いけど、
それを言葉にしようとするとうまくできなくて
相談もなんだかできていない。
もちろん雅さんにはこのことを含めて全部話しているけれど。
「3カット目のこの手の位置はばっちりだった、袖のレースもちゃんと活きてる。
5カット目の笑顔、最近の色香の顔だな。」
雅さんの分析がすっと入ってくる。
今の私にとって、雅さんの言葉はほとんど“答え”みたいなものだ。
合っていたんだな、こう見えるんだな、と、自然にうなずける。
「最後のカットのここ、色香どうだった?」
「え、…っと。」
舞くんが私の口の横についたドーナツを指で拭った、あのシーン。
台本にはなかった、予定外のカット。
たぶん、いちばん素の私。
「なんか、生き生きしてる。」
そう答えると、雅さんも小さく笑った。
「わかる。雑誌には使われないけど、今日の光る一枚はこれかな」
——オッケー、という雅さんの声で、モニターチェックは終わった。
「色香ー、なんか買ってく?」
ショーケースの前でお菓子をのぞき込んでいた舞くんの
大声が飛んできた。
「あ、うん、行く」
最後の一枚が、光る1枚…か。
私は舞くんのところに小走りで向かった。
