憂いにひだまり


それから優木くんとLINEのやり取りをして知ったのだが、どうやら優木くんは自分で小児科を開院しているらしく、基本的に休み日曜日と祝日だけのようだった。

一方わたしはというと、わたし自身も個人経営で、土日祝日はお客さんが多い為、余程のことがない限り休みにはしない。

わたしの休みは基本は水曜日のみで、あとは気まぐれ。

すると、優木くんから「来週の水曜日、休みではないけど午前診療だけで、午後からは空いてるから、その日はどう?」とLINEが届いた。

優木くん、本当に会ってくれるんだ、、、
しかも、休みじゃないのに仕事の後に、、、

本当にわたしなんかが会っていい人なの?
彼女いないの?
優木くんの家にお邪魔していいの?

色んなことが頭の中をグルグルとして、わたしを迷わせたが、心のままにわたしは返信をした。

( 大丈夫だよ!}

こうして、わたしたちは次の週の水曜日に会う約束をしたのだった。


来週の水曜日は、まだ少し先だ。
なんて思っていたが、その日はあっという間にきてしまった。

今日、優木くんと会う、、、
優木くんの家に行く、、、

変に緊張してしまい、わたしは何度も時計を見てはソワソワしていた。

そして、優木くんが迎えに来てくれると言った約束の17時。

ピロンとスマホが鳴った。

{ 着いたけど、このマンションで合ってるかな?)

優木くんからのLINEにわたしは窓の外を覗いた。

すると、マンション前に高級車であろう白い車が停まっていた。

あの車、多分優木くんだよね?

そう思いながら、わたしは急いで家を出ると、エレベーターで一階まで降り、優木くんの元へと向かった。