憂いにひだまり


わたしはその後、皆より一足先に帰宅させてもらうことにした。

その時も相変わらず優木くんは皆に囲まれていて、一声掛けてから帰りたいと思ったが、そんな隙もなく、わたしは真佳に「また今度、ゆっくり会おうね!」と声を掛けてからタクシーで帰宅した。

帰宅すると、疲れがドッと押し寄せてきてソファーに倒れ込み、気持ち的には着替えたい、お風呂に入って、それから布団に入りたいと思うのだが、身体が動きたくないと言っていた。

さっき、優木くんとLINE交換をして"もっと春束と話がしたい"とか"連絡するから"と言ってくれたけど、、、あれって本当かな?

社交辞令とかじゃないのかな?

優木くんは人気があってモテるし、仕事も小児科医で忙しそうだし、きっとわたしの相手なんてしてる暇なんてないよね。

あまり期待せずにいよう。

そう思いながら、わたしは重たい腰を上げ、お風呂場へ向かいシャワーを浴びて、その日はすぐに布団に入り、眠りについたのだった。


次の日の朝。
スマホのアラームで目を覚ます。

まだ重たい瞼をこじ開け、アラームを止めると、LINEがきていることに気付いた。

わたしのスマホにLINEがくるなんて珍しい、誰?

そう思いながら、LINEを開いてみると、LINEの送り相手は優木くんだった。

しかも昨日の夜、わたしが眠ってからLINEが届いていたようだ。

{ 今日はお疲れ!春束と話せて嬉しかったよ!もし良かったら、休みの日教えてくれない?今度うちでゆっくり語らおうよ!)

優木くんからLINEきてたんだ、、、
寝てたから気付かなかった、、、

しかも、休みの日教えてって、本当に会ってくれるの?!
しかもしかも、"うちで"って、、、優木くんの家ってこと?!

わたしは優木くんからのLINEで一気に目が覚め、慌ててLINEを返信した。