【完】オキナグサに愛を込めて



エレベーターが開き向かった先は、有名なブランドの服屋さん。


「こいつに似合う服をくれ」


レンさんの言葉にかしこまりましたと笑顔で答えた綺麗なお姉さんは2着、3着とどんどん洋服を持ってくる。


『レンさん…これって……』

「お前、制服のまま出かけたい訳?」


昨日から家に帰ってないわたしは制服のままだった。

『でも、わたしこんなに買えないです……』

「あ?お前に出させるかよ」


『さすがに悪いです』

「いいから黙ってろ」

と押し問答の末、レンさんの一言で締めくくられた。

「じゃあお礼に10月14日空けといて」