タワマンを出るとリムジンのような大きな車が止まっていた。

……運転手もいる。
さすがタワマン。この車の持ち主もお金持ちなんだろうなあ……。


思わず立ち止まり車を見ているとレンさんは迷わずその車に近づき運転手に扉を開けてもらい乗り込んだ。


『レ、レンさん!この車は?』


「あ?バイクだと不便だろ」

驚くわたしに当たり前のような反応のレンさん。


「早く乗れ」

『はい、お邪魔します…』


広々とした車内にも圧倒されながら、ブランドだらけの百貨店にやって来た。


目的のお店があるらしくレンさんは脇目も振らずエレベーターに乗り込んだ。