───……目が覚めた時レンさんはすでに隣にいなかった。


朝が来たということはもうこの家にいる理由は無い。
お化けが怖いわたしを匿ってくれてたんだから、わたしは家へ帰ろう。


今日は土曜日だから学校もないし、自分の足で帰ろう……!



身体を起こして洗面所へいこうとした時にレンさんが戻ってきた。


『あ、おはようございます』

「あぁ、寝れたか?」

『はい!』


そうかよって笑いながら頭を撫でてくれた。
優しすぎるその手つきに思わず笑みが零れる。

『フフッ』