【完】オキナグサに愛を込めて



黒龍が倉庫へ戻ってから10分程経った頃。

赤髪くんがやってきた。


「ホシミヤさん、ホウライさん」


前回同様、優しい口調の赤髪くん。
ていうか、なんでシホの名前まで知ってるんだろう。


疑問を口にする暇もなく、赤髪くんが続ける。


「総長がお呼びです、こちらへ」


シホとわたしは顔を合わせて頷き赤髪くんの後を付いて行った。