「それに、レンさんの家に行ったの?」 『それは!深い事情があって…』 ん?と首を傾げわたしの後に続く言葉を待つシホ。 『わたしの家さ、12時になったら鍵が閉まるからそれを伝えたら家に来いって…』 「あの、レンさんがそう言ったの??」 信じられないといった表情のシホは何度も同じ質問をしてきた。 『わたしも断ったんだよ。それでも今日呼んだのは俺だからって引かなくて』 「エマ、これは、凄いことになってるかもよ」 何が凄いのかさっぱり分からないわたしを他所にシホは一人舞い上がっていた。