【完】オキナグサに愛を込めて



またレンさんのバイクに乗せてもらい学校まで送ってもらった。


……一緒に登校するのはきっと良くないから少し離れた人気のない場所で下ろしてもらった。


『レンさんありがとうございました!』

「あぁ」


『今日は学校行きますか?』


「今日は眠いし学校いってもどっかで寝てるかもな」


誰かさんのせいで寝れなかったし。と付け加えたレンさん。
誰かさんってわたし…??


『うぅ…なんだかすみません』


「昼寝も邪魔されないようにしないとな」


……?どういう意味だろう?
わたし以外にもレンさんが空き教室で寝てるとこ見たことある人が居るのかな…?


ポンと頭に手を乗せられて

「ほら、もう行けよ。遅刻するぞ。」


『わっ!本当だっ。レンさん本当にありがとうございました!』


1番深くお辞儀をして小走りで学校へ向かった。




「鈍いやつだな」

そう呟いた声はわたしには届かなかった。