不機嫌なレンさんには悪いが、わたしの心臓が持たないので無理やり起きてもらった。
顔洗ってくると洗面所へ向かったレンさん。
そして、放心状態のわたし。
すっかり目が覚めたレンさんが寝室へ戻ってきた。
寝起きなのに、いや、寝起きなのがまた色っぽい。
本当に目の保養だなと眺めていると目が合い先程の光景が目に浮かんだ。
『あの、なんでわたしレンさんと寝てたんでしょうか』
「お前が勝手にソファーで寝てたんだろ」
『うぅ、それはすみません…』
「ベッドに運ぼうとしたらお化けが怖いとか言って抱きついてきたのはお前だろ?」
『…へ?わ、わたしがそんなことを!?』
なんてことをしてしまったんだとオロオロしているわたしかに冷静なレンさん。
