「生きるも死ぬも興味なかった。明日死んでも構わねぇと思ってた」
それはレンさんがたまに見せる光がない目の理由でしょうか。
何にも興味が無いようなその目に惹かれた頃のわたしは、レンさんの闇には気付かなかった。
「人を殴るのも女を抱くのもただの暇つぶしだった。相手が居なくなれば次を探すだけ。執着した事なんて無かった。…それなのに、イズミを殴った時はどうしても苛立ちが抑えられなかった」
イズミくんを殴るレンさんは今でも脳裏に焼き付いてる。
見たことない表情でイズミくんを殴るレンさんを初めて怖いと思った。
