「あんなレン見たこと無かった。エマちゃんの為に、いじめてきた女を締めることも、わざわざ教室まで迎えに行くことも、それにあのレンが水族館でデートするなんて」 それからユウキさんはこう続けた。 「レンはエマちゃんのこと大好きなんだよ。あんなレン今まで見たことねぇ」 その言葉を聞いたわたしはここへ来た目的なんて忘れて走り出した。 早く、レンさんに会いたかった…。 ───……「エマ、行ったみたいですね」 この会話はシホとユウキさんがわたしの為にしてくれてたなんて、全然気づかなかったよ。