「レンが走りの後、急に言ってきたんだ。意味わかんねぇくらい綺麗な目の奴がいるって。それがエマちゃんだった」
……レンさんはわたしの目を綺麗だと思ってくれてたことが少し嬉しく感じた。
わたしも最初に魅力を感じたのはレンさんの目だったななんて……。
「正直俺達には分からなかった。どの子のことを言ってるのかも。それからエマちゃんが、俺らの溜まり場とは違う空き教室で寝てたレンを見つけた話し知ってるでしょ?」
「はい、エマったらお腹痛いとか言って授業抜けてレンさんの事探しに行った時ですね……」
「そこでレンはエマちゃんに興味を持ったんだ。たぶんあんまり周りにいないタイプだったから最初は新しい刺激くらいに考えてたんだと思う。」
