レンさんに連れられて空き教室を出て10mくらい歩いた時あることに気づいた。 『レンさん、どこに向かってるんですか?』 「あ?帰るんだよ」 『え……わたし空き教室に鞄置きっぱですよ』 「はぁ?何してんだよ」 『だってレンさんが何も言わずに歩くから!』 「取ってこい……」 『もう!待っててください……!』 この時わたしが鞄を忘れなければ、知ることは無かったのかな。 レンさんがわたしを見つけてくれた時のお話……。