『バカだよねわたし。イズミって名乗られて下の名前だと思って全然疑わなかったの』

「そっか……イズミマサヤ。フルネーム伝えておくべきだった。まさか本人が接触してくるなんて……」

ごめんねと何度も謝るシホだけど、これはわたしが悪いんだ。もっと危機感を持つべきだった……。

『けどね、みんなが助けてくれたから大丈夫だよ』

「そうだ!レンさん、助けに来てくれたんだね」

『うん、すぐに帰っちゃったけど……』

「そっか」

『……お礼伝えたくて』

「うん」

『今日空き教室行ってみようかな……』

「うんうん!行こう!」


シホはカケルさんに伝えようかって言ってくれたけど、自分から行動したかったからお昼休みになったら自分で行くと伝えた。