───……「エマ!」 わたし呼ぶ力強い声の主は、 『ヒロくん!』 ヒロくんは鎖で縛られているわたしとイズミくんを夢中で殴るレンさんをみて瞬時に状況を把握したみたい。 そしてヒロくんの後ろにはアキトさんやユウキさん、そしてヒロくんの仲間がいた。 ヒロくんはレンさんとイズミくんの元へ駆け寄りレンさんを引き剥がした。 「もうやめろクロサキ!」 ヒロくんを睨みつけるレンさんは少しの沈黙の後、 「……あぁ」 それだけを発しイズミくんから離れた。