『.....っ!ご、ごめんなさいっ失礼します!』


あんなに会いたかったレンさんだったのに、いざ目の前にするとオーラが凄くて逃げ出してしまった。


夢見たい。今までで1番近い距離。

しばらく走って息を整える。


……嘘。今度は確実に目が合った…。

ど、どうしよう。怒ってないかな…。
それと同時に焦りが襲ってきた。


1人で空き教室で寝てたくらいだ。
きっと疲れてて誰とも会いたくなかったはず。

そんな時にわたしったら、ズケズケと近づいてしまった。


…咄嗟に顔を伏せたからはっきりと顔は見られてないことにしよう。

考えたら不安でいっぱいになっちゃいそう。
うんうん。と都合よく解釈する他なかった。


……一瞬だったけど、今度は確実にあのレンさんの目にわたしが映ってたんだ…。

不安でいっぱいだった頭はすっかり幸せモードに切り替わり高鳴る胸の鼓動を抑え保健室へ向かった。