『ヒロくん、ここは?』 「俺らの溜まり場」 ヒロくんが向かった先は家ではなく、大きな倉庫。 黒龍の倉庫とはまた違う倉庫だけど、きっとここが白虎の溜まり場だと分かった。 『ここは白虎の溜まり場?』 唐突なわたしの質問に一瞬驚いた顔をしたヒロくん。 「なんだ、知ってたのか?」 『ううん。今日初めて知ったよ。ヒロくん、総長してるのって本当?』 「あぁ、ほら行くぞ」 ヒロくんが向かった先は多分幹部室。 奥の方にある孤立した部屋は近寄る人たちが少ないのですぐ分かった。