わたしが落ち着いてくるとシホはちょっと待っててねと携帯を取りだし誰かに連絡をとってるみたいだった。
「よし!わたし暫くカケルさんに会わない」
『…え、それどういう…』
「さっきカケルさんからも連絡来てたの。レンさんちょっと荒れてるらしくて傍を離れられないみたい」
たぶんエマの…と言いかけたシホは慌てて口を閉じた。
なんでもない!と言うシホにそれ以上は聞けなかった…。
…さっきレンさん荒れてるって言ってた。
カケルさん達が離れられないくらい荒れるってどういう事だろう。
もうわたしには関係ないか…。
『シホありがとう』
出来る限り笑顔でシホに伝えると、
「当たり前でしょ!エマの気が済むまで付き合うよ」
と、頼もしいシホ。
シホのおかげでその後の授業はいつも通り受けることが出来た。
そして迎えた放課後。
今日も校門が騒がしい…。
