「エマ」
タバコの火を消しわたしを呼ぶ声、表情…
───……全部好き。
わたしはレンさんが好き。
レンさんはわたしのこと好きですか?
そう聞けたらどんなに楽だろう。
好意を告げることがきっとこの関係の終わりを示す。
まだわたしには自分から終わりにする勇気がなかったんだ。
今日もレンさんと唇を重ねる。
『…んっ……あっ…ん…』
甘くとろける様な時間。
全てを忘れこのキスの事だけ考えられたらどんなに良かっただろう。
溢れ出した気持ちは一筋の涙となって流れてしまった。
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