ユウキさんの料理はどれも頬っぺが落ちそうになるくらい美味しくて、お腹いっぱいになってもまだまだ余るくらい大量だった。
いつもはバタバタとお風呂に入るけど今日は違う。
まだ22:30なので少しソファーでゆっくりする事にした。
『ユウキさんって料理上手なんですね』
「あぁ、アオのやつ張り切りやがって」
そう言って笑うレンさんはいつもより口角が上がってて嬉しそうだった。
『レンさん、お誕生日おめでとうございます』
「…知ってたのか」
『はい、風の噂で』
ユウキさんに聞いたことは言えないから苦し紛れの嘘をついたけどレンさんは気にしてないみたいだった。
『でも、どうして教えてくれなかったんですか?』
「知ってどうすんだよ」
『お祝いしたかったです…』
