【完】オキナグサに愛を込めて



「エマちゃん本当に綺麗だよ」


電話を終えたユウキさんにも褒められた…。


その時、幹部室のドアが開きシホとイチジョウさんが入ってきた。


…シホはイチジョウさんに肩を抱かれていた。


「え、ちょっとエマ!どうしたのその格好!?」

『…変かな?』

「何言ってんの可愛いよ〜!」

『これ、レンさんにこの前買ってもらった服なの』

「うんうん!とっても似合ってる!レンさんはなんて言ってたの?」

『んー、いいんじゃねえのって言われたよ』


「えー!それだけ?信じられない。このエマを姿を見てそれだけなんて……」


わたしの言葉を聞いたシホは、暫くの間ずっと同じことを言っていた。


『それよりシホ、イチジョウさんと付き合ったの…?』


「んーそんな感じなのかな…?」

明確に言葉は貰ってないし…と言っていたシホ。
わたしから見ればイチジョウさんはシホの事とっても大事にしてくれてるみたいだから大丈夫だと思う。


憧れてたイチジョウさんと想いあってるシホが羨ましい…。