【完】オキナグサに愛を込めて



「レン、そろそろ」

「あぁ」


ユウキさんと短い言葉で会話をするレンさん。
いつも思うけど本当に2人はお互いに分かり合ってるんだろうなあ。


それから間もなく幹部室のドアがノックされた。


「レン、久しぶりだな」

「あぁ、悪いなオウガ、リンタロウ」

「何言ってんだよ!……あれ、その子は?」


オウガさんというその方はわたしを見て不思議そうにしている。

『星宮笑舞です。よろしくお願いします。』


「エマちゃんって言うんだ。俺は白龍の漣 桜雅-サザナミオウガ-、よろしくね」

人当たりがいいサザナミさんと、

「俺は青龍の東雲 凛太郎-シノノメリンタロウです。よろしくお願いします」


礼儀正しいシノノメさん。


あとから聞いた話白龍と青龍は黒龍の傘下なんだとか。

わたしと挨拶を交わした2人はレンさんと少し話すと直ぐに部屋を出ていった。