車を降りると、いつも以上のバイクの数に圧倒された。
レンさんからするといつもの光景なのかスタスタと進んでいく。
『あの、わたし入ってもいいんでしょうか』
今更ながら疑問を口にする。
「俺が呼んだんだから堂々としてろ」
それからレンさんが歩き出すとサッと道が開けられ、そこをペコペコしながら進むわたし。
いつもの幹部室にはユウキさんとムラサメさんがいる。
ユウキさんは何やら忙しそうに電話をしていて、ムラサメさんはパソコンを睨みつけてた。
今日はなんだか忙しそう……。
心做しか倉庫の中も慌ただしく感じた。
