「エマちゃん、本当にごめんね?」
肩を落としたアキトさんがわたしの元へやって来た。
「エマちゃん、大丈夫?アキトにはキツく言っといたから」
アキトさん、ユウキさんに怒られたんだ……。
でも、どうして?
『なんでアキトさんが怒られるんですか?』
「んーそうだな……アキトの管理不足だから」
ユウキさんはアキトさんを睨みつけながらそう言った。
『……?』
「俺たちはこっそりエマちゃん達をここに連れてくるつもりだったんだ」
……ん?
それはつまりわたし達がここに来る事はアキトさんの暴走ではなく皆の総意だったと言うこと?
「そしたらアキトが堂々とエマちゃんの教室に来たでしょ?」
………やっぱり暴走は暴走だったみたい。
「こうなる事は分かってた。俺たちに関わる女の子は目をつけられるから。だから毎日アキトにはエマちゃんとシホちゃんを迎えに行かせてたんだ。」
なるほど。だから毎日アキトさんは来てくれてたのか。
「俺がエマちゃんに毎日会いたかったのは本当だよ」
まだ反省中のアキトさんは遠慮気味に会話に入ってきた。
