【完】オキナグサに愛を込めて



『えっ!?ちょっと、レンさん……手、痛いです』


いつもの空き教室、いつも座ってるソファー、そして隣に座るレンさん。


静寂がやけに長く感じた。


「なあ、誰やられた?」


『言ったらその人のことどうするんですか?』


「二度とエマの前に現れないようにする」


当然だろ?と言いたげなその表情にさらに恐怖心を煽られた。


『……怖い…』

「あ?」

『レンさん、怖い……』