【完】オキナグサに愛を込めて



次の日、靴箱には恐ろしいメモが入っていた。

【昨日のことアキトさんに話したら知らないから。】


『シホ……』


───……シホには昨日職員室から戻ってきた瞬間、事細かに伝えた。


「なにそれ、許せない!わたしがしめてあげるよ」


……おっかないシホだ。

『だ、大丈夫。これ以上何かされるの嫌だから……』


そんな会話を交わした矢先、このメモを見つけた。


「エマ、わたしやっぱり許せないよ」


怒りで震えるシホのお陰で、わたしの恐怖心は少しだけ和らいだ気がした。


何をされるのか分からないけど怖いことが起きるのは確か……。
暫くレンさん達の元へ行くのは辞めよう。