教室に戻る途中、痛いほどの視線を浴びた。 それもそのはず、アキトさんは全校生徒の注目の的で、そのアキトさんに腕を掴まれてたわたしは必然的に皆に見られたことになる。 「あの子たちじゃない?」 「アキトさんに腕掴まれてた子だ……」 ───……「なんであの子なの?」 ………そんなこと言われても。 リボンの色で学年が分かる仕組みなのでさっきのセリフは3年生のものだとすぐに分かった。 3年生の先輩は派手な人が多く、正直怖い。 目を合わせないよう早歩きで教室へ戻った。