それから朝までカラオケで時間を潰した。

わたしの親は良くも悪くも放任主義。
朝まで帰らないことが多いわたしを怒ることは無い。

中学生の頃にレンさんに憧れを持ったわたしはその日からレンさんに少しでも近付けるよう髪を染め、ピアスを開けた。

レンさんと同じで、左に1つ。
髪は少しでも大人っぽく見えるようミルクティーに染めた。
レンさんは黒髪だから染めるのを迷ったけど、地味で芋っぽさを無くすにはやっぱり染めるしかなかった。


そんなわたしの変わっていく姿を見ても怒ることも止めることもしなかった。

そういう人達だって分かってたけどやっぱりどこか引き止めて欲しかった。

それから日が経つに連れ、わたしの事に興味が無いんだと実感していき、寂しく思うことも無くなった。


シホの家は勉強さえして、テストで5位以内に入れば何をしてもいいっていう家庭みたい。
シホには家庭教師がいて、わたしもたまに勉強を教えて貰ってる。

そのお陰でわたしもテストでは結構上位に入れている。