まって、後輩くん

『姫菜!もうすぐ夏休みだけど夏目くんと遊ぶ約束したの?』


『何もしてない……。あの時以来LIMEもあんまりしてない』


『姫菜から誘っちゃいなよ、せっかくの夏休みなんだから』


————————————————————————

夏休み前に咲希とした会話をふと思い出す。


告白されたあの日、私は返事を「保留」にした。それは、自分の中にまだ迷いがあるから。元カレとの過去にまだ引きずられている自覚があって、それでも前を向きたい気持ちがあって。



でも……あれから夏目くん、あまり連絡してこなくなったんだよなぁ。



やっぱり都合良過ぎて嫌になっちゃったのかな。

少しだけ、寂しい。いや、だいぶ。



そんな風に、スマホを開いては閉じてを繰り返していたある日——LIMEの通知が一つ、心臓を打ち抜いた。