まって、後輩くん

私服に身を包んだその姿は変わらず大人っぽくて、けれどそれがなぜか、やけに距離が近く感じた。







「久しぶり。元気そうじゃん」









「……どうしてここに?」








「たまたま通りかかって。話せるかなと思ってね」







本当にたまたまなの……?話せるかなって……?






話したくない。








きっとこのままじゃダメだから。











——その時










「結城さん、店長が急ぎで呼んでます。すみません、お客様。ご注文あればこちらでお伺いしますね」









私の前にスッと現れたのは夏目くんだった。







「あと、彼女は今仕事中なのでプライベートな話は遠慮くださいね」






店長のところへ向かう私の耳に届いたその言葉は穏やかであるけど、どこか鋭く聞こえた。