まって、後輩くん

——その日の夜だった。




カランカラン。






扉の開く音がし、そちらの方に目を向ける。






私の時間が止まった。







全身の血が引いていくのが分かる。







落ち着け。落ち着かなきゃ。








平常心。








そう自分に唱える。






もう私は前を向いてるの……。













「……姫菜?」








そこに立っていたのは間違いなく元恋人だった。